1. 適正温度と温度勾配

場所・時間帯目標温度
バスキングスポット45〜50℃
ホット側(床面)35〜40℃
クール側28〜32℃
夜間(全体)20〜24℃(18℃を下回らないよう注意)

フトアゴは温度勾配を使って自分で体温調節します。「暑いと感じたらクール側へ、体を温めたいときはバスキングへ」という行動を自然に取れるよう、ケージ内に明確な温度差を作ることが大切です。

バスキングスポットが低すぎると消化不良が起きます。食後にバスキングしない・うんちが出ないという症状が続いたら温度を見直しましょう。

2. バスキングの仕組みと設定

バスキングスポットの作り方

バスキングライト(白熱球・ハロゲン球)をケージ上部に設置し、その真下に石や流木を置きます。ライトから石までの距離を調整して、石の表面温度が45〜50℃になるよう設定します。

  • 温度計のプローブ(センサー部)をバスキングスポットの石の表面に当てて計測する
  • 石は熱を蓄えるため、表面温度が安定しやすい(流木より石がおすすめ)
  • バスキングスポットはケージの端(片側)に設置し、反対側がクール側になるようにする
サーモガン(赤外線温度計)があると、触らずに石の表面温度をすぐ計測できて便利です。1,500円前後から購入できます。

3. UVBの役割とランプ選び

なぜUVBが必要か

UVB(紫外線B波)は皮膚でビタミンD3を合成するために必要です。ビタミンD3がないとカルシウムを吸収できず、骨が軟化・変形するクル病につながります。フトアゴはUVBへの要求量が爬虫類の中でも特に高い種です。

UVBランプの選び方

種類特徴おすすめ度
蛍光管型(T5 HO)ケージ全体をカバーできる。省電力◎ 最もおすすめ
コンパクト蛍光灯型安価・設置しやすい○ 小ケージに向く
水銀灯(MVB)UVBとバスキングが一体。大型ケージ向き○ 上級者向け

フトアゴにはUVI(紫外線指数)3〜6の範囲が適切とされています。T5 HOの10.0タイプ(Zoo Med・Arcadiaなど)を使用し、距離を調整して使います。

UVBランプは見た目が明るくても、使用時間とともに紫外線量が急落します。6〜12ヶ月での交換を忘れずに。「まだ光っているから大丈夫」は危険な勘違いです。

4. 点灯サイクルと季節管理

季節点灯時間の目安
春〜夏(3〜9月)12〜14時間点灯
秋〜冬(10〜2月)10〜12時間点灯

タイマーコンセントを使うと毎日の点灯・消灯を自動化できます。フトアゴは日照時間の変化に敏感で、冬季に点灯時間が極端に短いと食欲が落ちたり疑似冬眠(ブルーミング)に入ることがあります。

夜間は完全消灯が基本です。赤外線ライトも不要。フトアゴは暗闇で休む生き物なので、夜間照明はストレスになります。