1. なぜニシアフだったのか

きっかけは、子供が金魚すくいの金魚を持って帰ってきたことでした。正直、金魚にはあまりピンとこなかったのですが、そこから「どんな生き物が飼えるんだろう」とネットで色々と調べ始めたんです。もともと自分がヤモリの仲間をちょっと飼ってみたい気持ちもありました。

調べるうちに、まずアンダーウッディサウルスにたどり着いて「かわいいな」と。次にレオパ(ヒョウモントカゲモドキ)を見て、これもいいなと思いました。ただ、レオパの目はトカゲらしい縦長の瞳孔で、そこが自分にはちょっとだけ引っかかったんです。

そこで出会ったのがニシアフでした。目が真っ黒でクリッとしている——この顔にやられて、ニシアフを迎えようと心が決まりました。同じヤモリの仲間でも、レオパとニシアフで印象がここまで違うのかと驚いたのを覚えています。

同じ「ヤモリの仲間」でも、レオパは縦長の瞳孔、ニシアフは丸くて黒い目という違いがあります。見た目のどこにグッとくるかは人それぞれなので、実際にお店で顔を見比べてみるのがおすすめです。

2. 「見に行くだけ」が、その日お迎えに

最初は「とりあえず現物を見に行くだけ」のつもりでショップへ向かいました。ところが店員さんが、ニシアフを3匹まとめて出してきてくれたんです。大きめの子が2匹と、ベビーが1匹。

実は自分は最初、小さいベビーがいいかなと思っていました。ちっちゃい子はかわいいし、大きくなっていく過程を見られるのも楽しそうだな、と。でも店員さんから、こんなアドバイスをもらいました。

「ベビーは毎日の餌やりや体調管理の手間が大きくて、初めての方には少ししんどいかもしれませんよ」——この一言で、無理せず育った個体にしようと方針を変えました。

じゃあ大きめの2匹のどちらにしよう、と迷っていたら——子供が「こっちがいい」と即決。あっさり決まりました。こうして、その日のうちにおはぎがうちの子になったのです。「見に行くだけ」のはずが、家族が増えて帰ることになりました。

ちなみにおはぎのモルフは「ノーマル het オレオ・ズールー・50%ゴースト」。茶色ベースに、クリーム色がかったまだら模様が入った子です。

3. 名前が「おはぎ」になるまで

名前は家族みんなで相談して決めました。おはぎの体色が、茶色寄りのクリーム色にまだら模様という「いかにも和菓子っぽい」見た目だったので、自然と食べ物系の候補が並びました。

  • チョコレート
  • あんころ餅
  • カプチーノ
  • おはぎ

あれこれ言い合った結果、落ち着いたのが「おはぎ」。ちなみに我が家の地方では「あんころ餅」も「おはぎ」と同じ意味で使うので、普段は「あんころもち」と呼ぶことも多いです。呼び方はゆるいですが、家族みんなのお気に入りの名前になりました。

4. お迎え初日〜最初の1週間

お迎え初日は、とにかくそっとしておくことを最優先にしました。ケージに移したら、シェルターと水入れだけ用意して、あとは触らず・のぞき込みすぎず。新しい環境は生き物にとってストレスなので、まずは落ち着いてもらうのが先だと考えたからです。

餌を試したのは、移動の疲れが抜けたであろう数日後から。お迎え時の体重は24.2gで、ヤング個体としては標準的なサイズでした。体重は、その子の状態を知るいちばん分かりやすい目安になるので、最初に測っておいてよかったと思っています。

お迎え直後のニシアフ(おはぎ)の体重測定。24.2gだった
お迎え時の体重は24.2g。数字で記録しておくと、その後の変化にも気づきやすくなります。
お迎え初日にやったこと・やらなかったこと
・やったこと:シェルターと水入れを設置/体重を測る/静かな場所に置く
・やらなかったこと:ハンドリング/すぐの餌やり/何度ものぞき込み
最初の数日は「かまいたい気持ちをぐっと我慢する期間」だと思っておくと、お互い楽です。

5. おはぎの飼育環境

おはぎのケージまわりは、こんな構成にしています。特別に凝った設備ではなく、ニシアフに必要な「高めの湿度」と「隠れ家」を用意することを意識しました。

項目うちの構成
ケージ前開きタイプ(扉を手前に開けて世話ができる形)
床材ソイル系(デザートソイル系)
シェルターウェットシェルター(湿度を保てるタイプ)
水入れ設置あり
保温パネルヒーター。冬に向けては暖突(上部設置ヒーター)の追加も検討中
温度ケージ内の温度計で25〜30℃
湿度60〜70%。霧吹きで維持

おはぎは人間の生活空間に一緒に置いているので、夏はクーラーの効いた部屋で過ごしています。冬の寒さ対策として、パネルヒーターだけで足りるか、暖突を足すべきか——ここは今まさに考えているところです。

ニシアフ(おはぎ)の飼育ケージ全体。ソイル床材・水入れ・シェルターの配置
おはぎのケージ。ソイル床材に、水入れとウェットシェルターを配置しています。
ニシアフはレオパよりも高めの湿度(60〜70%)を好みます。ケージ全体の湿度に加えて、ウェットシェルターの中に湿った場所を作っておくと、脱皮の失敗も減らせます。詳しくはニシアフの温度・湿度管理の記事ケージの選び方の記事もあわせてどうぞ。

6. ごはん事情(イエコ・フタホシ・レオパドライ)

おはぎの餌は、生き餌と人工フードを組み合わせています。

  • イエコオロギ(ヨーロッパイエコオロギ)
  • フタホシコオロギ
  • レオパドライ(キョーリンの人工フード。レオパゲルのドライタイプで、水を吸わせてモチモチにして与えるもの)

生き餌だけ、人工フードだけに偏らないよう、いくつかの選択肢を持っておくと安心です。特にレオパドライのような人工フードが食べられると、コオロギを切らしたときにも対応できます。カルシウムの補給も意識しながら与えています。

餌に反応するニシアフ(おはぎ)。餌をじっと狙っている様子
餌に反応するおはぎ。狙いを定めているときの顔は、見ていて飽きません。
餌の種類ごとの特徴や、コオロギと人工フードの使い分けはニシアフの餌の記事で詳しくまとめています。人工フード全般については人工飼料のまとめ記事もどうぞ。

7. 2ヶ月で見えてきたおはぎの性格

一緒に暮らして2ヶ月、おはぎのくせや性格が少しずつ分かってきました。実際に観察して「へぇ」と思ったことを、そのまま挙げてみます。

おはぎの様子気づいたこと
扉を開けるとこっちを見る前開きケージの扉を開けると、のそっと出てきて「ごはん?」という顔でこちらを覗いてくる。少しずつ人に慣れてきた実感がある
驚くとシェルターへビックリすると、そそくさとシェルターの中に隠れる。無理に触らず、落ち着くのを待つ
トイレの場所が決まっているうんちを毎回ほぼ同じ場所でする。あちこちに散らからないので掃除がしやすく、正直「えらいなあ」と感心している
壁をよじ登る(サーフィン)ときどきケージの壁を登ろうとする、いわゆる「サーフィン」。「外に出たいのかな?」と気にかけている

ハンドリングやケージから出すのは、週に1回やるかやらないか程度にしています。まだお迎えして間もないので、慣れてもらうことを優先して、あまり構いすぎないようにしているところです。

シェルターで休むニシアフ(おはぎ)。落ち着いて過ごしている様子
シェルターでくつろぐおはぎ。安心できる隠れ家があると、落ち着いて過ごしてくれます。

8. 初脱皮を経験

お迎えから約1ヶ月半後の7月、おはぎは初めての脱皮を経験しました。前日に体色がなんとなく白っぽくなり、夜のうちに自力で脱皮完了。結果はほぼ成功でしたが、翌朝に爪先へ小さな皮が1つだけ残っていて、ぬるま湯の温浴でそっと取り除きました。

「頭はまだ濃い茶色なのに、首から下だけ白っぽい」という脱皮前のサインは、実際に見るとすごく分かりやすかったです。この初脱皮の一部始終は、別記事で写真つきで詳しくまとめています。

脱皮の前兆の見分け方、脱皮不全になったときの対処法、湿度管理のコツはニシアフの脱皮管理ガイドで、おはぎの実録レポートとあわせて解説しています。

9. お迎えでよくある質問

ニシアフのお迎えは初心者でも大丈夫?

ヤング〜アダルトの個体を選べば、初心者でも十分に飼えます。我が家も爬虫類の飼育経験はカナヘビだけでしたが、問題なく2ヶ月を過ごせています。ベビーは手間が大きいので、最初の1匹はある程度育った個体のほうが安心です。

お迎え初日は何をすればいい?

初日はそっとしておくのが一番です。シェルターと水入れを用意したら、触らず・のぞき込みすぎず静かに過ごさせます。餌は数日たってからで問題ありません。

ニシアフの値段はどれくらい?

ノーマルなら1万〜2万円台、人気モルフやそのhet個体は3万円以上になることもあります。生体に加えて、ケージ・パネルヒーター・シェルターなどの初期費用が別途3〜5万円ほどかかります。値段の相場はニシアフの値段の記事で詳しくまとめています。

おはぎの成長やその後の様子は、これからも観察記として少しずつ記録していきます。ニシアフ全体の飼い方はニシアフ飼育まとめから、はじめての方は初心者向け飼育ガイドからどうぞ。