先に言うと、うちはやっていません。おはぎのケージは、普通の粒状の土(デザートソイル)を敷いただけです。それで4か月、脱皮も体重も問題なく来ています。この記事は「バイオアクティブが悪い」という話ではなく、「やらなくても飼える。うちがやらない理由はこれ」という話です。迷っている人の判断材料になればと思います。

🛒 うちの床まわり(バイオアクティブではない方式)
  • 【使用中】デザートソイル(GEXエキゾテラ・2kg)。粒状の土
  • 【使用中】フン取り用のピンセット(100均)
  • 【使用中】霧吹き(100均)
  • 【不使用】排水層、植物、土の中の虫(トビムシ・ワラジムシ)、植物用ライト

1. バイオアクティブとは(1分で)

ケージの床を、小さな生態系にする方式です。だいたいこういう層でできています。

層役目
いちばん下:排水層(軽石など)余分な水をためて、土が水浸しにならないようにする
土(数cm、深め)植物が根を張り、虫が住む
土の中の小さな虫(トビムシ、ワラジムシ)フンや食べ残しを分解する「掃除係」
植物と落ち葉隠れ場所、湿度の保持、見た目
植物用のライト植物を育てるため(ヤモリのためではない)

うまく回れば、フンを毎回取らなくても虫が分解してくれて、床材の全交換もほとんど要らなくなります。見た目もきれいです。

ただし、回るまでに時間と手間がかかり、深い土と広さが要り、植物用のライトが必要で、虫の数が安定するまでは結局フンを自分で取ります。「置けば勝手に回る」ものではありません。

2. うちがやっていない4つの理由

🦎 おはぎのケージで、やらない理由
1
ケージが小さい
幅30cmのケースです。排水層と深い土を入れると、ヤモリの居場所が減ります。バイオアクティブは広いケージで初めて意味が出る方式だと思っています。
2
サイズアップの予定がある
おはぎはまだ若く、成長したら45cmクラスに引っ越す予定です。今のケージに作り込んでも、数か月で全部やり直しになります。
3
掃除が今の方式で回っている
おはぎは決まった隅でフンをするので、見つけて取るのに数秒。床材の丸洗いは月1〜2回。「掃除係の虫」に頼りたくなるほどの手間がありません。
4
湿度は気候で足りている
バイオアクティブの利点のひとつは湿度が安定することですが、日本の家は梅雨から夏にかけて何もしなくても60%を超えます。霧吹き1日1回と陶器のシェルターで足りています。

もうひとつ、正直な理由を足すと、「ヤモリの様子が見やすい」ことです。植物や落ち葉が多いほど、ヤモリは見つけにくくなります。ただでさえ昼間は隠れている生き物なので、うちは床をシンプルにして、いるかいないか、うんちがあるかないか、をひと目で分かるようにしています。

ケージ全景。ソイル床、水色のウェットシェルター、黄色の水入れ
うちの床。粒状の土に、シェルターと水入れ。植物も落ち葉もなし。ひと目で全部見える

3. 代わりに何をしているか

バイオアクティブがやってくれることうちの代わり
フンの分解見つけたらピンセットで取る(決まった隅なので数秒)
湿度の安定霧吹き1日1回+上に水皿の乗る陶器シェルター
掘れる床粒状の土を2〜3cm。掘っています
床材の長持ち汚れた部分だけ随時交換、月1〜2回の丸洗い
見た目あきらめています。その分、ヤモリがよく見える
ソイルを掘って顔だけ出しているおはぎ
粒状の土でも、掘る行動は十分出る。土を盛り上げた陰から目だけ覗いている
🦎 床材の変遷:バークチップ→ペレット→ソイル

お迎え時はバークチップ、次に木のペレット、6月からデザートソイルに落ち着きました。ソイルにした理由は、掘る姿を見たかったのと、霧吹きの湿り気を保ちやすいからです。粒状なので、誤飲を防ぐために人工フードは皿に乗せて、虫はピンセットか皿で渡しています(ミルワームは手からも)(床材の記事に詳しく)。

デザートソイル2kgの袋
使っているデザートソイル。これを2〜3cm敷いているだけ

4. バイオアクティブが向いている人

  • ケージが大きい。幅60cm以上あれば、排水層と深い土を入れても居場所が残ります。
  • 成体で、もう引っ越しの予定がない。作り込んだ環境を長く使えます。
  • 植物を育てるのが好き。バイオアクティブは半分は園芸です。それ自体が楽しい人には向いています。
  • 乾燥した地域に住んでいる。湿度を保つ効果は、乾燥地域でこそ効きます。
  • 手間を「最初に一気に」かけられる。立ち上げは大変で、安定してからが楽、という方式です。

逆に言うと、小さいケージで、若い個体で、これから引っ越す予定があって、湿度に困っていない人には、急ぐ理由がありません。うちがまさにそれです。将来45cmや60cmに引っ越したら、そのときに考えてもいいと思っています。

5. どちらを選んでも変わらないこと

💡 バイオアクティブでも普通のソイルでも、温度・湿度・隠れ家・カルシウムの4つが揃っていることのほうが、床の方式より100倍大事です。床は見た目の話が半分。ヤモリの健康を決めるのは、暖かい側の温度計の数字と、脱皮がきれいに終わるかどうかです。

「バイオアクティブにしていないから、ちゃんと飼えていない」と感じる必要はまったくありません。うちの4か月がその証拠のひとつになれば、と思って書きました。

よくある質問

Q. 普通のソイルだと、カビや臭いは出ない?

A. フンをその日のうちに取って、湿らせすぎなければ出ません。うちは夏の湿度が高い日に霧吹きを休んでいます。臭いはほぼありません。

Q. ソイルの誤飲が心配

A. 粒状の床材の一番の心配はそこです。人工フードは皿に乗せる、虫はピンセットか皿で渡す、で床から直接食べさせない。うちはこれで4か月、便に土が混ざったことはありません。

Q. あとからバイオアクティブに変えられる?

A. 変えられます。ケージを大きくするタイミングで一緒にやる人が多いです。うちも引っ越しのときに考えます。

Q. バイオアクティブにすると掃除は本当にゼロになる?

A. ゼロにはなりません。虫が分解するのは小さなフンで、大きなものや食べ残しは取る必要があります。「減る」であって「なくなる」ではない、と考えておくと後でがっかりしません。