この記事は、うちのおはぎが4か月でよくやった仕草を集めて、「いつやるか」「一般に何と言われているか」「私はどう解釈しているか」を並べたものです。先に断っておくと、解釈の半分は私の推測です。ヤモリは説明してくれないので。でも「うちもそれやる!」の照らし合わせには使えると思います。

1. 一覧表:8つの仕草

仕草おはぎがやるとき一般に言われること私の解釈
舌をペロペロ出す夜、扉を開けて近づいてきたとき。餌を見せたときにおいを「舐めて」調べている(口の中にある器官で嗅ぐ)「何が来た? 餌?」の確認。人に慣れた証拠でもある
入口から顔だけ出す昼間、人の気配や霧吹きの音がしたとき。毎回ではない様子見。安全なら出ない、気になれば顔だけ「起きてはいるよ」。昼間に見られる最大限
壁を登ろうとする(サーフィン)決まっていない出たがっている/上に何かある/ただ登れるから登るたぶん「出たいのかな」と思っている。確証はない
二本足で立ち上がるケージの壁ぎわ。温湿度計の前で上に何があるか見ている/登ろうとしている「その先に何かある?」。ニシアフは登る生き物ではないので、たいてい途中でやめる
水皿の上に乗る暑い日の昼間体温を下げているほぼ確実に「暑い」。この日は部屋の温度を見直す
狙いを定める姿勢(頭を下げて止まる)虫を見せたとき捕食の直前。尻尾の先を小刻みに振ることがある食欲のバロメーター。これが出れば元気
体が白く曇る、壁に体をこする2〜3週間に1回脱皮の前。古い皮が浮いている「そろそろ脱ぐ」。数日で終わる
尻尾を振る・体を硬くする(持ったとき)手の上で、嫌なとき不快・警戒のサイン「降ろして」。すぐ戻す。うちはこれで一度も噛まれていない

2. ひとつずつ:写真と私の解釈

舌をペロペロ出す

水入れの水を舌で舐めて飲むおはぎ
水入れの水を舌で舐めて飲む。舌は飲むためにも、においを調べるためにも使う

夜、扉を開けると、おはぎは近づいてきて舌をペロペロ出します。手の近くでもやります。舐められたことも何度かあります。ヤモリの舌は「におい」を調べる道具で、口の中の器官に運んで嗅いでいる、と言われています。犬が鼻を近づけるのと同じで、「何が来た? 餌?」の確認だと思っています。お迎えした頃はこの距離まで来なかったので、慣れの物差しにもなります。

入口から顔だけ出す

シェルターの入口から顔を出すおはぎ
昼間、たまにこうして顔だけ出している。人の気配や霧吹きの音に反応することが多い

昼間の「見られる最大限」がこれです。毎回ではありません。安全なら出てこない、気になれば顔だけ、という距離の取り方で、「起きてはいるよ」のサインだと受け取っています。昼間に何度も全身で出てくるようなら、そのときは温度や隠れ家を疑います(下の3章)。

壁を登ろうとする(サーフィン)

角のガラスに前足をかけて立ち上がるおはぎ
角のガラスに前足をかけて登ろうとする。白く見えているのはお腹

角のガラスに前足をかけて、登ろうとすることがあります。タイミングは決まっていません。霧吹きの直後にやった日もあれば、何でもない時にやる日もあります。たぶん「出たいのかな」と思っていますが、確証はありません。ニシアフの足はヤモリと違って壁に張り付けないので、登りきることはなく、しばらくして降ります。困った行動ではないので、そのままにしています。

二本足で立ち上がる

温湿度計の前で二本足で立ち上がるおはぎ
温湿度計の前で二本足で立ち上がったところ。上に何かあると思ったのか、壁の先を見ている

ケージの壁ぎわで、急に後ろ足だけで立ち上がることがあります。この写真は温湿度計の前。「その先に何かある?」と見ているように見えます。壁登りと同じ仲間の動きで、ニシアフは登る生き物ではないので、たいてい途中でやめて四つ足に戻ります。見ていていちばん面白い仕草です。

水皿の上に乗る

ウェットシェルターの上の水皿に体を乗せるおはぎ
暑い日の昼間。シェルターの上の水皿に座っている。体温を下げている

これは解釈に迷わない仕草です。暑い日にだけやる。うちのシェルターはヒーター側にあるので、中が暑ければ外に出て、それでも暑ければ上の水皿に乗る、という3段階で自分で調節しています。この姿を見た日は、部屋の温度を確かめます。ただし、見てから動くのでは遅いので、うちは温度計と天気予報を先に見て、暑くなりそうな日はヒーターを先に切っています。

狙いを定める姿勢

ミルワームのカップに顔を近づけて狙いを定めるおはぎ
ミルワームを見せた瞬間(写真用にカップで見せたところ。給餌は最初からピンセットか皿)。頭を下げて、止まって、狙う。この姿勢が出れば食欲は問題ない

虫を見せると、頭を少し下げて、ぴたっと止まります。尻尾の先を小刻みに振ることもあります。捕食の直前の姿勢で、食欲のバロメーターです。拒食のときはこれが出ません。逆に、お迎え直後にこの姿勢が出た日が、「慣れた」と思えた日でした。

体が白く曇る、壁に体をこする

脱皮前で体が白っぽくなったおはぎ
脱皮前。全体が白く曇って見える。2〜3週間に1回、数日で終わる

2〜3週間に1回、体全体が白っぽく曇ります。古い皮が浮いてきた状態で、「そろそろ脱ぐ」の合図。壁やシェルターに体をこすりつけることもあります。ほとんどは自分で脱ぎ終わりますが、指先に皮が残ったら手伝います(別の記事に書きました)。

尻尾を振る・体を硬くする(持ったとき)

手の上で、尻尾をゆっくり振ったり、体を硬くしたり、逃げようと動いたりしたら、それは「降ろして」です。すぐケージに戻します。この線を守っているからか、うちは4か月で一度も噛まれていません。ニシアフはもともと温和で、噛むのは餌と間違えたか、よほど追い詰めたときだけと言われています。写真はありません。撮っている場合ではないので。

3. 「気にしなくていい仕草」と「気にする仕草」

気にしなくていい(普通の暮らし)気にする(環境か体調を疑う)
昼間ずっと隠れている昼間に何度も全身で出てきて、床でじっとしている
夜、舌を出しながら近づいてくる口を開けたまま呼吸している
たまに壁を登ろうとする、立ち上がるぐったりして反応が鈍い
暑い日に水皿に乗る毎日のように水皿に乗っている(=ケージが常に暑い)
2〜3週間に1回、白く曇る白く曇ったまま1週間以上たつ、指先に皮が残る
虫を見て狙いを定める虫を見せても反応しない日が続く(体重と尻尾を見る)
💡 右の列は、仕草そのものより「温度計・湿度計・体重」の3つの数字で確かめます。仕草は「何かあるかも」の入口で、判断は数字で。うちで実際に起きた「ヒーターを切りすぎて便がゆるくなった」も、仕草より先に温度計を見ていれば防げた話でした。

4. 見ていて分かった、たった1つのこと

4か月、毎晩見ていて思うのは、仕草の意味は「その子の普段」と比べて初めて分かるということです。舌を出すのが普通の子もいれば、めったに出さない子もいる。うちのおはぎは「夜に舌を出しながら近づく」のが普段で、それが出ない日は何かある、と読めます。

だから、この記事の解釈をそのまま当てはめるより、自分の子の「いつもの仕草」を先に覚えることをすすめます。それができれば、「いつもと違う」がすぐ分かります。ヤモリは説明してくれませんが、いつもと違うことはちゃんと見せてくれます。

よくある質問

Q. 舐められた。噛もうとしている?

A. 違います。においを調べているだけです。噛む前は口を開けて止まるので、舌だけ出ているうちは安心してください。

Q. 鳴くことはある?

A. 驚いたときに「キュッ」と短い声を出すことがある、と言われています。うちは4か月で一度も聞いていません。

Q. 尻尾を振るのは、いいこと? 悪いこと?

A. 場面で違います。虫を狙っているときの小刻みな振りは「食べる気」。手の上でのゆっくりした振りは「降ろして」。同じ「振る」でも、速さと場面で読み分けます。

Q. 壁を登ろうとするのは、ケージが狭いから?

A. そうとは限りません。うちも「出たいのかな」と思うことはありますが、たまにやる程度です。一日中壁を登ろうとするなら、隠れ家・温度・広さを見直します。