この記事は、そういう「違い」を集めたものです。どちらが正しいという話ではなく、海外の情報を読むときに「ここは前提が違う」と分かるための材料として読んでもらえればうれしいです。

1. 買い方:対面が基本で、1匹ずつカードが付く

日本では、生きた動物を通販で買うことに制限があり、爬虫類はショップで対面で買うのが基本です。店員さんが個体を出して説明してくれて、その場で選びます。うちがおはぎを迎えたときは、3匹出してもらって、店員さんの助言を聞きながら決めました(お迎えの記事に詳しく)。

そして、少なくともうちのショップでは、1匹ずつ個体カードが付いていました。モルフ、性別、入荷日、成体時の目安。当たり前のようで、ありがたい仕組みだと思います。

ショップの個体カード。モルフ・入荷日・性別・成体時の目安が書かれている
おはぎのカード。モルフのhetまで書いてあるので、お迎え後に忘れません。他の店がどうかは分かりませんが、うちの店はこうでした

各地で爬虫類の即売イベントも開かれていて、ブリーダーから直接買う人も多いです。

2. 道具:陶器のウェットシェルターと、薄いパネルヒーター

英語のガイドで「moist hide(湿った隠れ家)」と言うと、タッパーに穴を開けて湿らせた苔を入れる自作品が多いです。日本では、上に水皿が乗った陶器のシェルターが定番で、ほとんどの店で売っています。皿の水が陶器にしみて、中の湿度を保つ仕組みです。おはぎはこの上の水皿に、暑い日に体を乗せます。

上に水皿の乗った水色の陶器のウェットシェルター。おはぎが上に登っている
日本で定番の、水皿つき陶器シェルター。中に隠れる、上に登る、水に浸かる、の3役

暖房は、フィルム状の薄いパネルヒーターをケージの下に差し込むのが標準です。うちは「ピタリ適温プラス」という日本の製品で、厚さは数ミリ。海外のガイドに出てくる「heat mat(ヒートマット)」と同じ役目ですが、日本の製品は消費電力が小さめで、サーモスタットなしで使う人も多いです(うちも今はなしで、ケージの半分だけに敷いて逃げ場を作っています。本当は付けたほうがいいと思っています)。

ケージの下に敷いた薄いパネルヒーター
ケージの下に差し込んだパネルヒーター。ロゴが見えている。厚さは数ミリ

3. 餌:ふやかす人工フードの文化

日本には、水でふやかして与えるヤモリ用の人工フードが何種類もあります。うちはレオパドライという製品で、乾いた粒に水を吸わせてモチモチにして、小皿に乗せて置きます。カルシウム配合なので、この日は粉をかけません。

虫を主食にしつつ、人工フードを「虫が切れた日の保険」や「旅行前の一手」として使う。これが日本の飼育者によくあるやり方で、おはぎも皿から食べてくれます。

手のひらのミルワームをおはぎに差し出す
手渡しの給餌(この日はミルワーム)。人工フードは皿に、虫はピンセットか皿で(ミルワームは手からも)、という使い分け

4. 100均という味方

飼育用品の一部を100均で済ませるのは、日本ではふつうのことです。海外のガイドにはまず出てきません。うちで100均のものは3つ。霧吹き、フン取り用のピンセット、人工フード用の小皿。

逆に、餌やり用のピンセット、水入れ、ウェットシェルターは爬虫類ショップで買いました。「生き物の口に触るものは専門店、掃除道具は100均」という分け方をしている人が多い印象です。

5. 気候:湿度は勝手に足りる。敵は夏と冬

ニシアフは60〜80%の湿度を好みます。海外の乾燥した地域の飼育者がいちばん苦労するところですが、日本の家では梅雨から夏にかけて何もしなくても60%を超えます。うちは霧吹き1日1回と陶器シェルターだけで、湿度で困ったことはほとんどありません。

その代わり、夏は室温が30℃を超え、湿度は80%に届きます(夏の記事に詳しく)。そして冬。うちはまだニシアフと冬を越していませんが、外の気温が一桁になる地域なので、夏と同じくらい手のかかる季節になると思っています。パネルヒーターだけで足りるか、上から暖める器具を足すか。冬を越したら、その記録も記事にします。

霧吹き直後で壁が曇ったケージ
霧吹き直後。これで湿度は十分。乾燥地域の人には「湿らせすぎ」に見えるはず

6. 海外の情報を読むときの単位

日本海外(主にアメリカ)
温度℃°F(華氏。℃に直すには、°Fから32を引いて9分の5にする)
体重gg(爬虫類界は世界的にグラム)
ケージ幅×奥行×高さ cmガロン(20ガロンなど)やインチ
値段円ドル

海外の記事や動画を見るときは、ここだけ読み替えれば中身は同じです。目安は、1インチ=約2.5cm、20ガロンのケージ=幅60〜75cmくらいです。

よくある質問

Q. 日本でニシアフは人気?

A. レオパのほうが圧倒的に多く、ニシアフは「知っている人は知っている」くらいです。扱う店も少なめ。だから値段も少し高めです。

Q. ケージはどのくらいの大きさから始める?

A. 幅30〜45cmの小さめのケージから始める人が多いです。うちも幅30cm。棚1段に収まる大きさで、成長したらサイズアップする、という考え方です。