先に白状すると、私はオレオが欲しかったんです。黒と白の、クッキーみたいなあの見た目。でもうちに来たのはノーマルのおはぎでした。この記事は、なぜそうなったのか、そして4か月経った今どう思っているか、の話です。先に結論を言うと、うちはモルフで選ばず、子どもが好きになった子を選びました。そういう選び方をした人の「その後」は、あまり書かれていないと思うので。

1. オレオが欲しかった

ニシアフを飼おうと決めたとき、頭にあったのはオレオでした。大人になると黒と白のはっきりした2色になる、あのモルフです。写真で見るたびに「これだ」と思っていました。

ノーマル(模様のある普通の色)は、正直「普通」に見えていました。茶色の地に濃い帯。図鑑の絵のような色。悪くはないけれど、わざわざ選ぶものではない、と当時は思っていたんです。

2. 店で起きたこと:オレオはいなくて、子どもが決めた

🦎 2026年5月11日、おはぎに会った日
1
「見に行くだけ」のつもりで店に行った
オレオがいれば、その場で決めるかもしれない、くらいの気持ちで。
2
オレオはいなかった
近くの店にはそもそも並んでいなくて、その日の店にも居ませんでした。ニシアフはレオパより流通が少なく、欲しいモルフが近所にいるとは限らない、と思い知った日です。
3
店員さんが3匹出してくれた
「ベビーは毎日の餌やりが初めてだと少し大変」と言われて、大きめのヤング2匹に絞りました。
4
最後は子どもが「こっちがいい」と即決
それがおはぎです。オレオが居なかったから仕方なく、ではなく、子どもが好きになった子を家族で迎えた、というのが正しい言い方です。

あとから思えば、これは悪い決め方ではありませんでした。私は「モルフ」を見ていて、子どもは「その子」を見ていた。飼うのは写真ではなく、目の前の1匹です。

3. カードを見たら「het オレオ」だった

おはぎに付いてきた個体カード
おはぎに付いてきたカード。「ノーマル het オレオ ズールー 50% ゴースト」。オレオの文字は、ここにあった

店でもらった個体カードには「ノーマル het オレオ ズールー 50% ゴースト」とありました。het(ヘテロ)は「隠し持ち」という意味で、おはぎは見た目はノーマルだけれど、体の設計図の中に、オレオの別バージョンのページを1枚だけ持っている、ということです(詳しくは het の記事に書きました)。

つまり私の「オレオが欲しい」は、半分だけ叶っていたんです。見た目には出ない。でも、もし将来オレオのメス(見た目に出ている子)と一緒にすれば、子の半分がオレオになる計算です。当時はそこまで分かっていませんでしたが、カードを読み解けるようになった今は、この「隠し持ち」がちょっと嬉しい。

ついでに書くと、カードの「体重80g」は成体になったときの目安で、家に着いて量ったら24.2gでした。カードは読み方を知らないと誤解します。分からないことは店員さんに聞くのが一番です。

4. 最初の1匹を、モルフ以外の何で選ぶか

ここは一般論と、うちが実際にやったことです。

見るところ何を見るかうちの場合
尻尾太いか。尻尾は栄養の貯金で、細い子は食べていないか体調が悪い2匹ともしっかり太かった(これは素人目にも分かった)
目・口・指目が澄んでいるか、口のまわりが汚れていないか、指に古い皮が残っていないか正直に言うと、当時は知識がなくて見ていません。店を信じただけ。今なら必ず見ます
体重できればその場で量ってもらう。カードの数字は目安のことがある店では量っていない。家に着いて量ったら24.2g。カードの80gとは別物だった
大きさ(年齢)ベビーは毎日の給餌が要る。初めてならヤング以上が楽店員さんの助言でヤングに絞った
CB(繁殖個体)か野生採集より寄生虫の心配が少ない店の個体はCB
店の対応質問に答えてくれるか、その場で出して見せてくれるか3匹出して、質問にも答えてくれた。この店にしてよかった
後ろから見たおはぎの太い尻尾
尻尾の太さは「貯金残高」。店で選ぶときも、家で毎日見るときも、まずここ
💡 モルフは「どの子が欲しいか」を決めますが、健康は「どの子なら飼えるか」を決めます。順番は健康が先。うちは目や指を見ずに連れて帰って、たまたま良い店だったから問題が出なかっただけです。振り返ると「確認は大事」の一言に尽きます。モルフが欲しいなら、健康な個体を扱う店やブリーダーを先に見つけて、そこで欲しいモルフが出るのを待つ、が正解だと思います。

5. ノーマルにしてよかったこと(4か月後の本音)

4か月目のおはぎの顔
4か月目のおはぎ。「普通の色」と思っていた模様が、今は一番見慣れた顔
  • 模様がはっきりしているので、変化が分かりやすい。脱皮の前に体が白く曇るのが、濃い色の帯のおかげでよく分かります。薄い色のモルフだと、ここが見分けにくいと聞きます。
  • 子どもが選んだ子は、家族が可愛がる。私が選んだオレオだったら、たぶん私だけのヤモリになっていました。「こっちがいい」と言った本人が、今も体重を量るのを手伝っています。
  • hetで、オレオは「持っている」。見た目には出ないけれど、設計図にはある。それを知ってから、ノーマルの見た目が「普通」ではなく「隠し持ちの色」に見えるようになりました。

「オレオじゃなかった」と思う場面は、4か月で一度もありませんでした。うちは写真で選ぶのをやめて、家族が好きになった目の前の1匹を選んだ。それだけの話で、選び直したいとは思っていません。

6. それでも欲しいモルフがある人へ

欲しいモルフがあるのは、悪いことではありません。私も今でもオレオは好きです。ただ、順番だけ提案させてください。

  • 近所に居なくても、焦って通販で決めない。実物を見て、尻尾と目と指を確かめてからのほうが、後悔が少ない。
  • 「het」という選び方がある。見た目はノーマルでも、欲しいモルフを隠し持っている子は、見た目に出た個体よりずっと手が届きやすい。将来の楽しみが1つ増えます。
  • 2匹目で叶える。最初の1匹で飼い方を覚えてから、欲しいモルフを探す。うちも、いつかオレオのメスを、と思っています。そのときはケージをもう1つ買います。

よくある質問

Q. ノーマルは安いから、弱いの?

A. 関係ありません。値段はモルフの珍しさで決まっていて、健康とは別です。むしろアルビノ系のように光に弱いと言われるモルフがあることを考えると、ノーマルは一番「素」に近い色です。

Q. モルフで飼いやすさは変わる?

A. 基本の飼い方は同じです。一般に言われている違いは、アルビノ系は目が光に弱いこと、薄い色のモルフは脱皮前の白化が見分けにくいこと、くらいです。

Q. 子どもに選ばせて大丈夫?

A. 健康チェックを大人がした上でなら、いいと思います。うちはそうしました。「自分が選んだ」は、その後の世話に効きます。

Q. het って店で言えば通じる?

A. 通じます。「het オレオの子はいますか」で店員さんは分かります。カードに書いてある店もあれば、聞かないと教えてくれない店もあります。