先に白状すると、私はオレオが欲しかったんです。黒と白の、クッキーみたいなあの見た目。でもうちに来たのはノーマルのおはぎでした。この記事は、なぜそうなったのか、そして4か月経った今どう思っているか、の話です。先に結論を言うと、うちはモルフで選ばず、子どもが好きになった子を選びました。そういう選び方をした人の「その後」は、あまり書かれていないと思うので。
1. オレオが欲しかった
ニシアフを飼おうと決めたとき、頭にあったのはオレオでした。大人になると黒と白のはっきりした2色になる、あのモルフです。写真で見るたびに「これだ」と思っていました。
ノーマル(模様のある普通の色)は、正直「普通」に見えていました。茶色の地に濃い帯。図鑑の絵のような色。悪くはないけれど、わざわざ選ぶものではない、と当時は思っていたんです。
2. 店で起きたこと:オレオはいなくて、子どもが決めた
あとから思えば、これは悪い決め方ではありませんでした。私は「モルフ」を見ていて、子どもは「その子」を見ていた。飼うのは写真ではなく、目の前の1匹です。
3. カードを見たら「het オレオ」だった
店でもらった個体カードには「ノーマル het オレオ ズールー 50% ゴースト」とありました。het(ヘテロ)は「隠し持ち」という意味で、おはぎは見た目はノーマルだけれど、体の設計図の中に、オレオの別バージョンのページを1枚だけ持っている、ということです(詳しくは het の記事に書きました)。
つまり私の「オレオが欲しい」は、半分だけ叶っていたんです。見た目には出ない。でも、もし将来オレオのメス(見た目に出ている子)と一緒にすれば、子の半分がオレオになる計算です。当時はそこまで分かっていませんでしたが、カードを読み解けるようになった今は、この「隠し持ち」がちょっと嬉しい。
ついでに書くと、カードの「体重80g」は成体になったときの目安で、家に着いて量ったら24.2gでした。カードは読み方を知らないと誤解します。分からないことは店員さんに聞くのが一番です。
4. 最初の1匹を、モルフ以外の何で選ぶか
ここは一般論と、うちが実際にやったことです。
| 見るところ | 何を見るか | うちの場合 |
|---|---|---|
| 尻尾 | 太いか。尻尾は栄養の貯金で、細い子は食べていないか体調が悪い | 2匹ともしっかり太かった(これは素人目にも分かった) |
| 目・口・指 | 目が澄んでいるか、口のまわりが汚れていないか、指に古い皮が残っていないか | 正直に言うと、当時は知識がなくて見ていません。店を信じただけ。今なら必ず見ます |
| 体重 | できればその場で量ってもらう。カードの数字は目安のことがある | 店では量っていない。家に着いて量ったら24.2g。カードの80gとは別物だった |
| 大きさ(年齢) | ベビーは毎日の給餌が要る。初めてならヤング以上が楽 | 店員さんの助言でヤングに絞った |
| CB(繁殖個体)か | 野生採集より寄生虫の心配が少ない | 店の個体はCB |
| 店の対応 | 質問に答えてくれるか、その場で出して見せてくれるか | 3匹出して、質問にも答えてくれた。この店にしてよかった |
5. ノーマルにしてよかったこと(4か月後の本音)
- 模様がはっきりしているので、変化が分かりやすい。脱皮の前に体が白く曇るのが、濃い色の帯のおかげでよく分かります。薄い色のモルフだと、ここが見分けにくいと聞きます。
- 子どもが選んだ子は、家族が可愛がる。私が選んだオレオだったら、たぶん私だけのヤモリになっていました。「こっちがいい」と言った本人が、今も体重を量るのを手伝っています。
- hetで、オレオは「持っている」。見た目には出ないけれど、設計図にはある。それを知ってから、ノーマルの見た目が「普通」ではなく「隠し持ちの色」に見えるようになりました。
「オレオじゃなかった」と思う場面は、4か月で一度もありませんでした。うちは写真で選ぶのをやめて、家族が好きになった目の前の1匹を選んだ。それだけの話で、選び直したいとは思っていません。
6. それでも欲しいモルフがある人へ
欲しいモルフがあるのは、悪いことではありません。私も今でもオレオは好きです。ただ、順番だけ提案させてください。
- 近所に居なくても、焦って通販で決めない。実物を見て、尻尾と目と指を確かめてからのほうが、後悔が少ない。
- 「het」という選び方がある。見た目はノーマルでも、欲しいモルフを隠し持っている子は、見た目に出た個体よりずっと手が届きやすい。将来の楽しみが1つ増えます。
- 2匹目で叶える。最初の1匹で飼い方を覚えてから、欲しいモルフを探す。うちも、いつかオレオのメスを、と思っています。そのときはケージをもう1つ買います。
よくある質問
Q. ノーマルは安いから、弱いの?
A. 関係ありません。値段はモルフの珍しさで決まっていて、健康とは別です。むしろアルビノ系のように光に弱いと言われるモルフがあることを考えると、ノーマルは一番「素」に近い色です。
Q. モルフで飼いやすさは変わる?
A. 基本の飼い方は同じです。一般に言われている違いは、アルビノ系は目が光に弱いこと、薄い色のモルフは脱皮前の白化が見分けにくいこと、くらいです。
Q. 子どもに選ばせて大丈夫?
A. 健康チェックを大人がした上でなら、いいと思います。うちはそうしました。「自分が選んだ」は、その後の世話に効きます。
Q. het って店で言えば通じる?
A. 通じます。「het オレオの子はいますか」で店員さんは分かります。カードに書いてある店もあれば、聞かないと教えてくれない店もあります。