先に結論を言うと、うちはUVBライトを使っていません。ヒーターは床下のパネルヒーター1枚だけで、ライト類はゼロ。それで4か月、成長も脱皮も問題なく来ています。この記事では、なぜそれで大丈夫なのか、それでも足す人は何を考えているのか、両方を書きます。
1. 結論:必須ではない。ただし条件がある
UVBの役目は、体の中でビタミンD3を作らせることです。D3がないとカルシウムを骨に取り込めません。だから「UVBで作らせる」か「粉で直接与える」か、どちらかが要ります。ニシアフは後者で飼うのが標準です。
2. なぜ夜行性のニシアフには要らないと言えるのか
- 昼間は隠れている。野生でも昼は岩の下や穴の中。ライトを昼につけても、いちばん明るい時間にヤモリはシェルターの中にいます。
- 明るい光はストレス。ニシアフの目は暗いところ用に作られています。強い光の下では落ち着かず、ずっと隠れたままになる個体もいます。
- 粉のD3で代用できる。コオロギにD3入りカルシウムをまぶせば、必要なD3は補えます。これで健康に長生きしている個体がたくさんいます。
3. うちの4か月(ライトなしの実録)
あるもの:床下のパネルヒーター(床面の半分だけ)、温湿度計、ウェットシェルター、水入れ。ないもの:UVBライト、バスキングライト、夜用の赤いライト、全部なし。部屋の照明の明かりは入りますが、窓からの直射日光は当たらない場所に置いています。
栄養は、コオロギの日に週1回、D3入りカルシウムをまぶしています(サプリの記事に詳しく)。この状態で4か月。体重は24gから35gに増え、脱皮は2〜3週間に1回きれいに終わり、あごや手足に異常はありません。
4. それでも「低出力UVB」を足す人の考え方
ここは正直に書きます。近年、海外の飼育者の一部は「夜行性でも、弱いUVBを短時間当てるのは害がなく、むしろ良い」という立場を取っています。理由はこうです。
- 野生では、夕方や早朝に隠れ家の入口で、間接的な日光を浴びている可能性がある
- 粉のD3は量の調整が難しいが、体内で作らせれば作りすぎにならない
- 弱いUVB(出力の低い蛍光管など)なら、隠れ家があれば自分で逃げられる
どちらも筋は通っています。私は「なくても健康に育つ」実例を今こうして積んでいる側ですが、足す人を否定するつもりはありません。大事なのは、足す場合も「粉のD3」との足し算を考えることです。両方フル量にすると取りすぎになります。
5. ライトを使うなら守ること
| 守ること | 理由 |
|---|---|
| 出力の低いものを選ぶ | 砂漠の昼行性トカゲ用の強いものは不要。夜行性用・低出力の表示のあるもの |
| 必ず隠れ家を2つ以上 | 光から逃げられる場所がないと、ずっとストレス |
| 点灯は昼の数時間だけ | 夜行性なので、夜は消す。昼夜のリズムを崩さない |
| D3入りサプリの頻度を見直す | UVBで作る分があるので、D3なしのカルシウムに切り替える人が多い |
| 目を直接照らさない | ケージの上から、距離を取って |
よくある質問
Q. 夜に赤いライトをつけて観察したい
A. 爬虫類は赤い光も見えていると言われています。夜の観察は、部屋の明かりを落として、ケージの外から静かに見るのがいちばん自然です。うちはライトなしで、夜に扉を開けたときに覗きに来る顔を楽しんでいます。
Q. バスキングライト(暖める電球)は?
A. これも不要です。ニシアフは下から温めるパネルヒーターが合っています。電球は空気を温めて乾燥させるので、湿度を好むニシアフには逆効果になりがちです。
Q. 窓際に置いて日光を浴びさせるのは?
A. やめてください。ガラス越しの日光はUVBをほぼ通さないうえ、ケージが数時間で危険な温度になります。夏の記事に書いたとおり、直射日光の当たる窓際は一番避けたい置き場所です。
Q. UVBなしで何年も飼えている人はいる?
A. います。ニシアフもレオパも、ライトなし+D3入りサプリで10年以上飼っている人は多いです。うちはまだ4か月なので、その列に加われるよう記録を続けます。